Growth Driven Design

Webサイトのリニューアルプロジェクトで、頭が痛くなる経験をしたことはありませんか?途中で何度も仕様が変更する、そのために遅延が生じて追加の費用がかかってしまう等。今日は、従来のWebサイトの構築プロセスとは大きく異なる、「Growth-Driven Design(GDD:グロース・ドリブン・デザイン)」という考え方を、HubSpotのパートナーである、Hello Websitesのブログ記事「How Growth Driven Design Works」を通してご紹介いたします。


この一か月程の間、Webデザインに関する記事を読んでいたら「グロース・ドリブン・デザイン」という言葉を目にしたことがあるかもしれません。近頃は、至るところで目にするようになりました。私たち(Hello Websites)は、この話題について「Moving Beyond “Web Design Projects”」という記事で少しだけ触れたことがあります。しかし、先の記事では、グロース・ドリブン・プロジェクトとしての進め方に言及していない、重要なことがあります。

グロース・ドリブン・デザインは反復的なデザインアプローチである

ソフトウェア、デザイン、テクノロジーにおいて、私たちは長年、反復的なデザインの効果について実感してきました。2010年、WordPress(私たちのお気に入りのプラットフォームの一つ)を開発した Matt Mullenweb 氏は、「1.0 is the loneliest number」で次のように書いています。

早い段階で製品を市場に出すことによって、その成果について利用者の生の声を聞くことができるのは、競争上の唯一の優位点だ。反応が良い場合は先んじて市場を開拓できるし、反応が悪かった場合は新しいアイデアに方向転換するようにチームに伝えなければならない。実際に製品を利用したユーザーの感想を聞く、という厳しい試練を再現できるすべは他にはない。

これは、基本的に反復的デザインの領域です。過去10年間でリリースされた、最も優れた製品について考えてみてください。iPodやiPhone、Androidデバイス、Webブラウザー。何回それらのバージョンアップが繰り返されたかを思い出してください。そのたびに、完全に過去の製品を打ち負かす、新しくて輝かしい発表がされてきました。

それは、前のバージョンがダメだったということではなく、最高の状態を繰り返しているのです。iPhone 6 Plus から2001年の一番最初のiPodまで簡単に過去のアップデートを振り返ることができるでしょう。各バージョンアップの詳細についての記憶は曖昧になっているかもしれませんが、元来のイノベーションが現在の技術のどこに影響を与えているかは認識できます。

グロース・ドリブン・デザインの「繰り返し」は効率的

毎回、Webサイト全体を置き換えることは、最適な方法とはいえません。ときどき、デザインのアップデートは必要です。しかし、それはデザインのことであり、コンテンツや機能のことではありません。次のグラフを見てください。

従来のWebサイト制作 vs GDD

Webサイトを運用しているのなら、恐らく、このグラフの下側に位置する青いラインを経験しているでしょう。ゆっくりとした成長、長いリードタイム…なんてことでしょう!

グロース・ドリブン・デザインは、この従来の「完全に創りあげてからリリース」という方法とはかけ離れていて、ずっとスムーズです。小さいけれど直接的で、徐々に起こる変化(ランディングページの最適化やCTAの文言変更のような)は、Webサイトが数か月に渡る「ダウンタイム」を経ずに、勢いを増し続けていることを意味します。

プロジェクトは情報提供というよりプロセスの積み重ね

グロース・ドリブン・デザインの全ての段階において、私たちはデータを収集しています。完璧な形のWebサイトーそれは顧客のために役立っているかもしれないし、役立っていないかもしれないーを開発するために長い時間やたくさんのお金を費やすより、下記のようなパターンでリリースします。

  • ローンチパッド:
    迅速に、オンライン上にシンプルでブランドを訴求するデザインのWebサイトを立ち上げます。そのサイトは、検索エンジンからの評価を重視し、訪問者に基本的な情報を提供し、シンプルなフォームで訪問者をリードに転換します。
  • 製品プロモーション:
    サイトの訪問者を理解し、Webサイトの主となる機能を構築したら、自分たちが提供するサービスの情報を、ローンチパッドの次に作成するページとして発信しましょう。製品のランディングページ、ニュースを提供するブログやオーディオ、動画など。
  • Eコマース、オンライン受注、リードジェネレーション:
    あなたのビジネスが収益を得ることであっても、クライアントにサービスを提供することであっても、プロモーションページの次は製品に合わせてページに磨きをかけていきましょう。

この時点で、通常のWebサイト制作のプロジェクトを上回っているかもしれません ― 最初の3か月以内に。存在感もあるし、プロモーションもスタートしています。私たちは、ユーザーの貴重な利用データやCMSへのリードと熱心な顧客からのフィードバックを集めているのです。

GDDのビジネス的な価値はどこにあるのか

プロジェクトではなくプロセスを開発することによる弱点もあります。

  • 仕様変更の機会が少ない
    与えられた時間枠内で私たちができることのみを実施するプロセスになっています。効果がでる前に異なる機能を選択することを強いられません。
  • 予算が当てになる
    GDDプロセスはリテーナーとして機能し、仕様変更の回数も少ないため、大幅に予算が変更になることはありません。全てのステージにおいて、何が実施されているかわかります。
  • 反復期間のダウンタイムが少ない
    ページやフォームのデザインや要素が意図的に減らされるので、Webサイト全体が置き換えられることはありません。

このプロセスは、コスト増になると思いますか?はい、でも、それは従来のWebプロジェクトと同じ方法で完成品を購入しようとしていないからです。グロース・ドリブン・デザインでは、デザインと機能の両方において現在のトレンドに合わせるため、あなたのWebサイトを現実の問題に直結させ、最新の状態に保ち、ビジネスが存続する限り、熱心な専門家たちがパートナーとなっていくでしょう。


グロース・ドリブン・デザインは、インバウンドマーケティングと非常に相性が良く、毎月データを基に改善を行ったり、ページを追加していくモデルとなっています。せっかく時間とお金をかけて作成したWebサイトを眠ったままにしておくのではなく、ビジネスを加速させるツールに成長させていきましょう。

グロース・ドリブン・デザイン入門