SEOの変化と対策

2014年もあと僅か。今年もGoogleの検索ポリシーやアルゴリズムのアップデートが絶えずあり、その変化はインバウンドマーケティングにも大きな影響を与えました。SEO対策は一度実施して完了、と安心することはできません。実行した直後は最善の施策でも、すぐに評価されなくなったり、マイナス効果になってしまうことがあるからです。今回は、 MOZのプレゼンテーション資料INBOUND 2014より)を元に5年間の検索エンジンの変化と今効果的なSEO対策について考えてみましょう。

5年間の変化で「SEO」の守備範囲が広がった

■2004年のSEO
2004年のSEO
■2014年のSEO
2014年のSEO

単純な被リンクの獲得やキーワードの埋め込みだけで検索結果の上位を目指すSEOの時代は 、とっくに過ぎ去りました。つい最近まで良かれと思ってやっていたこと(大量の被リンク獲得)も、今ではGoogleにスパムとして認識されてしまいます。また、一度スパムとみなされたらリカバリーすることは難しく、多くのWebマスターが頭を抱えています。

アルゴリズムはより複雑になり、コンテンツやリンクの質が要求されるようになりました。Googleは、Webサイトの所有者が自分たちで構築できるリンクの価値を下げ、一方、自然なかたちで増えるリンクを高く評価しています。また、ユーザー個人の履歴やアクセスしたデバイス、場所やGoogle+へのログインの有無によって検索結果を検索した本人に最適化しています。

ユーザーが探している情報をGoogleはわかっている!

キーワード検索では、キーワードに完全一致したWebページを表示するのではなくユーザーが意図しているページを表示できるようになりました。bingと比較すると検索結果の違いがわかります。

「北海道 キタキツネ  公園」 で検索をしてみました。

■Googleの結果
Googleの検索結果

■bingの結果
bingの検索結果

Google では、ページタイトルに完全に一致のキーワードが含まれていなくても、「キタキツネを見ることができる北海道の公園」が検索結果に表示されました。bing では、タイトルにキーワードが含まれているページが上位に表示されるようです。

Google が全て回答します!

Google の “Give me answer” は、検索結果画面に求めている答えが表示されるのでユーザーにとっては非常に便利な機能です。しかし、Webサイトの運営者にとってはサイトへの訪問機会を減らす機能でもあります。

例えば、「ボストン 人口」と入力すると直ぐに答えがわかります。

Google「ボストン 人口 」の検索結果

また、公式サイトやスポーツニュースのWebサイトを開かなくても野球の試合の結果がわかります。

Google プロ野球の結果

HubSpotのサイトで「創立者は誰か」を探さなくてもいいのです。

Google HubSpotの結果

この機能は、Webサイトの所有者にとって脅威となります。あなたがExpediaのサイト管理者だったらどう思いますか?

Google Boston to Seattle

2015年 SEOの傾向と対策

また別の問題として、Google Analyticsでのデータ非表示が、Webサイト解析や改善においての課題になりました。

今では、平均で87.5%のキーワードが表示されません。(not provided)

オーガニック検索

また、トラフィック分析では「Direct」の割合が増えました。重要な流入トラフィックの情報が隠れてしまいました。実際のところはわかりませんが、ブラウザのプライバシー強化によりオーガニック検索かどうかの判断ができないトラフィックが増えているそうです。(参照:Experiment Shows Up To 60% Of “Direct” Traffic Is Actually Organic Search

では、今後のSEO対策はどのように行っていったらよいのでしょうか。

1. キーワードサーチ

キーワード調査には、AdWordsだけではなく Google サジェストやユーザーデータも利用しましょう。reddit などのWebフォーラムやソーシャルメディアで人気のある質問やフレーズから見つかるキーワードも有効です。

Google サジェスト

2. コンテンツ制作

キーワードのみにフォーカスした、良質でユニークなコンテンツを作成するという考え方を改める必要があります。よりユーザーにフォーカスしたコンテンツを作成することがSEOにも効果があります。(上記のキタキツネの例を思い出してください)

ポイントは、

  • 独自の価値 – どこでも手に入らないような情報を提供する
  • 関連性 – 検索エンジンが「検索者の意図するトピックである」と解釈するコンテンツにする
  • 役立つ – 検索者の役に立ち、効率の良い方法で解決できる
  • モバイル最適化 – どのデバイスでも簡単に消費できる

3. 被リンク獲得

下記のような被リンクには効果がありません。

  • ディレクトリ登録、フォーラム、アカウントプロフィールからのリンク
  • インフォグラフィックスなどの本題からそれた埋め込みリンク
  • ゲスト投稿とコメントからのリンク

Googleは、コンテンツの所有者が自分で構築できる被リンクの評価を下げました。他人の手を介して作成されるページからのリンクが評価されます。

  • 良好な関係を構築する
  • シェアをしやすいコンテンツを作成する
  • リソースページに掲載されるような役立つコンテンツを作る

ゴールとターゲットを明確にしよう

何百というページを作成して、たくさんの被リンクを獲得して、検索結果の上位に表示されるようになっても、顧客や製品の購入者が増えなければ意味がありません。ターゲットと目的を明確にすることが重要です。

  • 自分の顧客は誰か(ペルソナの構築)
  • コンテンツの目的(カスタマージャーニーの作成)
  • 一貫したブランド戦略

検索エンジンのアルゴリズムはより複雑になり、SEO対策も簡単ではありません。しかし、年々検索をするユーザーが増えているのも事実です。試行錯誤を繰り返し、長期的な視点でコツコツと取り組んでいきましょう。

コンテンツをユーザーに届けるには、最適なSEO対策が必要です。SEO対策でこれまで正しいと思われていたものも、アップデートされている場合があるので日々の情報収集は欠かせません。SEO対策の最新の情報まとめたEブックをご用意したので、ぜひ参考にしてみてください。


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