Starbacks Melody

ブランドや製品をこよなく愛するブランドアドボケイト。今回は、Zuberance の CEO Rob Fuggetta 氏によるブログ記事「Extreme Brand Advocate Story: “Starbucks Melody” Goes La La for Lattes」から、シアトルに住んでいるスターバックスのブランドアドボケイトが、どれだけブランドを愛し、周りの人に影響を与えているかを紹介します。

参考:ブランドアドボケイトとは?

シアトル在住のメロディ・オヴァートンは、熱狂的なスターバックスの支持者で、その名から「スターバックスメロディ」として知られています。

「法廷にいるときでさえ、スターバックスメロディって呼ばれるんですよ」と笑ってオヴァ―トンは言います。彼女は、シアトルのダウンタウンで働く弁護士なのです。スターバックスが1971年の3月に創業した第1号店、Pike Place Marketから遠く離れていないところで働いています。

スターバックスは、Facebook上に2400万人を超えるファンがいて、1600万人のTwitterフォロワーがいます(2011年8月時点)。しかし、スターバックスの顧客の中にスターバックスメロディほどスターバックスに関する知識が豊富で、熱狂的な人はいないでしょう。

オヴァ―トンは、恐らく、スターバックスの従業員の誰よりも(バリスタを含む)スターバックスのことを知っているでしょう。(スターバックスや他のブランドのアドボケイトにおいても珍しいことではありません)。オヴァ―トンがスターバックスの話をしているときは、ラテを飲み過ぎて興奮しているのではないかと思うでしょう。

オヴァ―トンは、スターバックスだけをテーマにしている「starbucksmelody.com」という人気ブログの著者でもあります。スターバックスについてツイートするTwitterには4,000人のフォロワーがいます。オヴァ―トンは、スターバックスの従業員でもコンサルタントでもありません。「私は、スターバックスの従業員名簿には載っていません。ギフトカードだって絶対にくれないのよ」と彼女は指摘します。それでも他のブランドの何百万人のアドボケイトと同じく、オヴァ―トンはスターバックスを勧めます。なぜなら、スターバックスへの純粋な愛を他の人にシェアしたいからです。

カフェラテ

メロディのコーヒーへの情熱

「コーヒーが大好きなんです」と、何かの儀式のように1日に2回、1度目は朝、2度目は午後に地元のスターバックスへ行くオヴァ―トン。お気に入りのスターバックスコーヒーは、店頭のスターバックスクローバーで抽出したとっておきのブレンドです。シアトルには珍しく暖かい夏の午後に、―シアトルでは21度でも夏なのです―アイスパッションティーかアイスグリーンティーを飲むことを楽しみにしています。

「私はコーヒーが人々をつなぐ力が好きなのです」と彼女のブログに書いてあります。

コーヒーを片手に交わされる会話が好きです。共通のもので人々がつながれていることが好きなのです。新しいコーヒーに出会った人の目に映る深い喜びを見たり、コーヒーについて学んだり、たとえコーヒーを飲んでいなくても、ただコーヒーの周りに集まってくること、そういう瞬間に心を奪われるのです。

「お気に入りのスターバックスの店鋪は? それは難しい質問ね。でも、ブログで言っているように、シアトルのFirstとPikeストリートの角にある、Pike Place Marketの店鋪が上位にくるわ。とてもデザインが美しいのよ。サービスも素晴らしいし、クローバーが2つある最初のスターバックスのお店なのよ」とオヴァ―トンは言います。

メロディーがスターバックスにはまったきっかけ

ワシントン州タコマの近郊で空軍に所属していたオヴァ―トンがスターバックスを好きになったきっかけは、1989年にシアトルに引越した時です。オヴァ―トンのスターバックスへの引力は、スターバックスのイタリアンローストと同じくらい強かったのです。

彼女のスターバックスへの情熱は、2008年に加速しました。現CEOであるHoward Shultzがスターバックスに戻ってきて、傾きかけた会社を再生させた年です。彼曰く、当時のスターバックスはロマンスと魂を失っていました。そして、とてつもなく異例な戦略として、スターバックスは、バリスタをトレーニングするために2008年の2月26日の夜、全ての店鋪を閉店にしたのです。

その出来事は、私を震えさせました。スターバックスの愛好者である私にとってなんて、何て狂気じみた一年だったでしょう。「ワォ、何てクールなの!!」と、完全にスターバックスにはまってしまいました。スターバックスに対する気持ちの昂ぶりを抑えることができませんでした、とオヴァ―トンは言います。スターバックスの最初のオンラインコミュニティである、MyStarbucksidea.comが2008年4月にローンチしたときにはさらに感銘を受けました。「待ちに待ったものでした!本当の声を得たように感じました。スターバックスや他の私みたいな人たちとつながることができたのです」

メロディの最も印象深いスターバックスの出来事

オヴァ―トンの最も記憶に残る出来事は、その3年後の2011年1月、スターバックスのロゴのリニューアルを発表するオフィシャルイベントに出席したときでした。「それは、もう、驚きました」とオヴァ―トンは言います。シアトルの本社で開催されたそのイベントに招待された、たった3人の顧客の1人だったのです。「なんてことかしら。Howard Shultzと写真も撮ったのよ」会場から出たときは、もう至福のときでした。天国にいるような気分だったのよ。

拡散するスターバックスのアドボカシー

オヴァ―トンは、今日までブログの購読者、Twitterのフォロワー、家族、友達、同僚、そして話を聞いてくれる人なら誰にでも、スターバックスのアドボケイトであり続けます。「美容室で座っている時でも、どんな場所でも、スターバックスの話を始めるって知られているの」とオヴァ―トンは笑って言います。

「スターバックスを買ってもらうことが難しい人なんてシアトルにはいないわ」とオヴァ―トンは言います。「ここの人たちはみんな、カフェインに侵されているんだもの。私が一番達成感を感じたのは、南カリフォルニアに住んでいる義理の妹にスターバックスのパンプキンスパイスラテを飲ませたことよ」

オヴァ―トンが勧めた結果として、スターバックス信者になった人は何人くらいいますか。「そうね、正確にはわからないわ。多分数百人くらい?いやもっとかも」

「フレンチプレスの上でじっくり考える必要があるわね」とクスクス笑って答えました。

ブランドアドボケイトとは

スターバックスメロディーのように、企業の製品やサービスにはまったことはありませんか?単にその製品やサービスが好きなだけではなく、そのブランドの思想や行動に共感し感銘を受け、周りの人にも共感してもらいたいと思う人、これがブランドアドボケイト「熱狂的支持者」なのです。結果としてその企業の売上に貢献したからといって、インセンティブや割引クーポンなどをもらうこともありません。特別なイベントに招待されたり、新製品のお知らせを少し早くもらうことで、彼らの信仰は高まり、さらに多くの人にお勧めするようになるのです。

※この記事は著者に許可をいただき、「Extreme Brand Advocate Story: “Starbucks Melody” Goes La La for Lattes」を元に翻訳・加筆した記事です。

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